北陸からー日本のお寺と神社をめぐるー

北陸から、神社やお寺の歴史、開運について調べてみたい有志のブログです。

引いたおみくじはどうする? おみくじ帳のすすめ

こんにちは。今日から葉月。毎日が暑いですね。

 

今回の記事では、おみくじ帳について書いてみたいと思います。

 

みなさんも、神社やお寺にお参りして、おみくじを引かれた経験が一度はありますよね?

そのおみくじは、その後どうされていますか?

 

一番よくあるのは、そのお寺やお社にある木や「おみくじ掛け」に結ぶ、という答えでしょうか。

いただいたお教えを、その場で結び、神さま仏さまのご加護を願うとともに、気を引き締める。すがすがしい思いがしますね。神仏との縁結びの意味もかねて、こうしてその場でおみくじを手放される方も多いのではないでしょうか。

(ちなみに、「すがすがしい」ということばは、『古事記』にも出てくる古い日本語なんですよ!)

 

ですが、最近は境内の美化のためや、環境保護のために、木々の枝に結ぶことを禁止している神社も増えてきているようですね。また、書いてあるご助言をしっかり覚えていないと、その場限りの「運試し」で終わってしまいまい、引いたことすらいつの間にか忘れて行ってしまいます。

 

もうひとつの一般的な回答は、持ち帰って財布などに入れておく、というものでしょう。

私も以前までは財布にいわばお守りのようにして入れていました。こうすると、いつでも見返すことができますが、吉でないと、なんだか財布に入れて持ち歩くのには躊躇してしまいますよね…。

 

そこで最近私が始めたのが、おみくじ帳をつけることです。

手順は簡単で、私の場合は和紙の小型の帳面を用意し、それに引いたおみくじを貼り付けるだけ。おみくじの横には、筆ペンで引いた日付と場所を書いています。

なんでもデジタルで管理したい!という方は、実物はおみくじ掛けにお納めして、写真を撮ってスマホで管理する、という手もあるかもしれませんね。

 

おみくじ帳を作ると利点がいくつかあります。

一つがじっくりと頂いたお教えを味読できること。おみくじはそれぞれ、和歌が書いてあったり、項目ごとの吉凶が記されていたり、神仏に対しての心構えが書いてあったりと、実は情報量がとても多いのです。特に和歌は、「歌占(うたうら)」というものがあるほど、奥の深いものなのですが、読み込まないとせっかくのお示しも活用できませんね。これからのことを考えたり、あとから見返して自分の行いに思いを巡らしたり…。信仰心や崇敬のこころといったものは別にしても、自省の材料としてよいきっかけになるかと思います。

もう一つが様々な意匠を味わえること。神社によっては、和歌も神社ゆかりの独特のものであったり、挿絵があったりと多様です。お寺のものも、昔ながらの漢詩が乗るものや、ご本尊さまにちなんだ内容のものもあり、おみくじというものにも、御朱印やお守りと同じように様々な種類や工夫があります。おみくじ帳をつくって、何種類も並べてみると、そうした違いがよくわかりますね。

 

おみくじ帳を実際につけはじめると、いつどこで引いたのかが簡単に思い出せるようになり、その分思い出も鮮明に保てるようになった気がします。

また、おみくじを見返すことで、実際の自分の行動や選択とおみくじの結果を照らし合わせて考える習慣ができたので、自分の行いや考えにもっと注意して反省することが増えたように思います。

みなさまも、世界に一冊だけのおみくじ帳を作って、いただいたお示しと向き合ってみられてはいかがですか?